ワインと女性

 私がワインを好きな理由の一つに、"ワインと女性は似ている"という特徴があります。

ワインは、愛情の注ぎ方、愛情の量によって育ち方に違いが出る。そのため、完成したワインの味は、多彩で繊細なのです。そして、その味は年月と共に変化していきます。

最初は若い味。幼い時はどこか頼りなく、我儘。

年頃になると神経質で棘があるところを見せる。

そして時がくるとその我儘な性格も消え去り、優しくなる。

歳を重ねる毎に味に深みやまろやかさが出るとともに、おだやかになる。

そして人生の成熟期、女性が花開くように完成するのです。

とあるワイン作りの名手は、ワインを飲む時は最初にローブ(フランス後で「洋服」)を見るそうです。これは効き酒に使う色の事で、ローブの美しさで中身を想像することが出来るのだそうです。その美しさに惹かれ、味を知りたいと思う。美しい女性を見れば、中身がどんな人であるか知りたくなるのが人情だと言います。それに、いい服を着た人は、いい女であることが多いとも。深紅のローブを見つめ、香りを深く嗅ぐとフランボワーズやショコラ、トリュフ等、実に様々な匂いがします。きっとこのワインは、こんな女性向きだろうな、と想像してみるのも楽しいものです。

年月とともに成長し、多彩な魅力を放つワイン。まさに女性にも言えることですね。


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